祭神および創立

 八百富神社の祭神は市杵島姫命であり、天照大神が剣を折って霧を出した時に、
現われたと言われている美しい神です。昔はその御前には弁才天を祭っていました。
相州江ノ島や、江州竹生嶋、芸州厳島と共に、日本七弁天の中の1つとして数えられ、
開運・興福を司り、安産の守護神としても祭られています。
 1181年3月18日に、藤原俊成が地方開発、産業発展のために福神である市杵島姫命を、
江州竹生嶋から勧請しました。霊験が顕著で参詣者は常に絶えなかったと言われています。
また、拝殿に現在もある竹は俊成が竹生島から移植したものと伝えられています。

武将の崇敬

 1600年関ヶ原の戦いの前には徳川家康が参拝し、その後朱印四石八斗を寄進しました。
 領主松平家の崇敬は篤く、鳥居・華表・燈籠などの奉納も非常に多くおこなわれている。
また、毎年正月と江戸へ出発・帰国した際には、金紋先箱に乗って多くの武士を従えて、
領主自ら参拝したり、例祭には重臣に代理させて弓の神事も行われた。
毎月18日には近臣に代理出席させ、干ばつの際には雨乞の祭典も実施した。
1625年の大干ばつの時に行われた領主の祈願によって、降雨があったと伝えられており、
人々が感謝し法華経全巻を奉納したこともあった。

皇室の崇敬

 1717年には神祇伯雅冨王によって「八百富神」の御神号をお受けすると共に、
  滋野井中納言の手によって菊御紋章付きの提灯を下賜されました。

近代の崇敬

 明治以降も名士の参拝・奉納が行われており、変わらず崇敬を集めていた様子が伺える。
【明治】前社寺局櫻井能監、内務大臣一木喜徳郎
【大正】愛知県知事松井茂、陸軍中将高橋於莵丸
【昭和】元帥東郷平八郎・前総理大臣若槻礼次郎

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